バセドウ病と橋本病|睡眠時無呼吸症候群 は治療で治せ|知らない間に訪れる病

睡眠時無呼吸症候群 は治療で治せ|知らない間に訪れる病

男性

バセドウ病と橋本病

先生

過剰でも過少でも体調不良

男性より女性に多い病気にもいろいろな種類がある中で、バセドウ病と橋本病は決して少なくない数の女性が症状に悩まされています。バセドウ病は甲状腺機能亢進症の1つで、ホルモンが過剰に分泌されることによってさまざまな症状が生じる病気です。橋本病は甲状腺機能低下症の中でも最も代表的な病気として知られており、こちらは逆にホルモン分泌が減少することによって発症します。若い女性に多いバセドウ病になると血液中にTSHレセプターと呼ばれる抗体が生じることで甲状腺が刺激され、ホルモンが過剰に分泌されてしまいます。甲状腺ホルモンは細胞の代謝に必要な物質で、適量に分泌される限りは健康を維持するのに欠かせません。このホルモンも多すぎると全身の細胞で代謝が活発になりすぎるため、異常な食欲や体重減少・多汗・動悸などの症状につながります。中高年女性に多い橋本病は自己免疫疾患の一種で、免疫細胞が甲状腺を誤って攻撃することでホルモン分泌の低下を招くのです。便秘や眠気・記憶力の低下といった症状に加え、異常に寒がったり体がむくんだりします。バセドウ病と橋本病の症状は正反対ですが、どちらも疲れやすくなるのは共通点です。

内科治療で症状が改善可能

若い女性に多いバセドウ病と中高年女性に多い橋本病は、いずれも内科を受診することで適切な治療を受けられます。疑われる症状が見られたら、まずは血液検査を受けて甲状腺ホルモンの分泌状態を調べてもらうといいでしょう。血液中にTSHレセプターが認められる場合はバセドウ病、抗甲状腺抗体が発見されれば橋本病と診断されます。バセドウ病の内科治療では、甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬が高い効果を発揮しています。症状が改善しても定期的な血液検査でTSHレセプターが消失していなければ、消えるまで薬を飲み続けることが必要です。長期期間改善しない場合は手術で甲状腺の一部摘出に踏み切るか、放射線ヨード投入によるアイソトープ治療という選択肢もあります。橋本病は甲状腺ホルモン投与によって症状が改善しますので、あとは定期的に血液検査を受けて薬の量や種類を調節していきます。薬を飲み続けているうちにはホルモン分泌機能が回復し、薬を飲む必要がなくなる場合が少なくありません。バセドウ病も橋本病も大半はこうした内科治療で症状改善が期待できますので、原因不明の体調不良に悩んでいる人は信頼できる内科医に相談してみるといいでしょう。